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　神戸のまちは、時代の変化や災害を経て、そのすがたを変えていきました。1868年の開港以来、国際的な港まちとして発展し、エキゾチックな洋風建築が建設され、海外からの新しい文化がもたらされました。1945年の二度にわたる大規模な空襲や、1995年の阪神・淡路大震災により壊滅的な打撃を受けましたが、復興の過程で新しいまちづくりが推進され、神戸は華やかさとにぎわいを取り戻しました。

　本展では、神戸市所蔵絵画作品から昭和初期～現在に至るまで、描かれた神戸のまち並みを紹介します。また、中山岩太やハナヤ勘兵衛の写真、神戸ファッション美術館所蔵のモガスタイル衣装、ファッションプレートなどをあわせて展示することで、絵画・写真・衣装から古き良き時代の神戸のまちの肖像、そして現代にいたるこのまちの記憶を辿ります。

かつてのまちのすがたを知っている方は懐かしく、知らない方は船で神戸に降り立った“エトランゼ”になったつもりで、ご覧いただければ幸いです。